一升餅(いっしょうもち) の お祝い
一歳の誕生日に子供の健やかな成長をお祝いする伝統行事です。
お餅の「一升」と、子どもの「一生」を掛けた掛詞(かけことば)で、1つには
「一生食べ物に困りませんように」 との願い、もう1つには
「一生健やかに過ごせますように」 との願いを込めています。

地域によって様々だそうですが、一般的な方法としては、一升分のお餅を
鏡餅のように丸くして、上に名前を書いたものを

風呂敷に包んで子供に背負わせ、伝い歩き などをさせます。
ドリム(孫の仮名)の一歳誕生祝いのために、ドリムママが「一升餅」を用意
してきました。 約2 kg近い重さです。
最近では、お餅ではなくて、パンのものもあるそうですね。 一歳の子どもに
2kgのお餅を背負わせるのは無理と考えて、お餅の代わりにパン 。
もっともなことです。 でも、餅のみだった昔はどうしたのでしょうか。

「一升餅を背負った時、子どもが立っても立たなくても、背負わせるだけで
縁起が良い行事」 として行ったとありました。
また、背負ってすたすた歩くのは 「将来親元から遠く離れてくらすようにな
る」 として、わざと尻餅をつかせる地方もあるそうです。
それは、自立を望まないということでしょうか.
昔の、家の跡取りとして残らないことの心配だったのでしょうか。
実は、私自身この「一升餅」の伝統行事に、経験もなく知識もないまま若い
人たちに従って行ったのですが、
近年は、こうした子育ての祝い行事や、記念日のイベントが、昔より広がり
を見せているようです。 その裏には、少子化と、SNSを含んだ情報社会の
あり様 が 広がりの一因となっているように思えました。