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八 重 桜


“夕方から 雨” の予報 に、 早めに用事を済ませておこうと 曇天の下
車を走らせました。

ときおり吹く 強い風に舞うのは 薄紅色の花びら。

もう 八重桜が散り始めたようです。 


ソメイヨシノの後を補うように つぎつぎと咲いて、もう一度 桜 を楽しませて
くれる 八重桜です。



 八重桜

「百人一首」には “ 桜 ” を詠んだ歌が6首あり、その中で 「八重桜」 とあ
るのが1首、 「山桜」が1首あります。

残りの4首はどんな桜だったのでしょう。 この時代にはまだソメイヨシノは
なかったのですが、 やはり薄いピンクの 楚々とした桜花が想われます。


いにしへの 奈良の都の 八重桜 今日九重に
                        にほひぬるかな

<イニシエノ ナラノミヤコノ ヤマザクラ キョウココノエニ ニオイヌルカナ>                             

※「にほひぬるかな」の「にほひ」は、香りでなく、美しく咲いているという意味、
 「色が美しいこと」 の意味で用いられている。 
昔の古い都 奈良に美しく咲いていた八重桜が、今日はこの九重の宮中で
  みごとに咲きほこっていることですよ。



 作者は伊勢大輔(いせのたいふ)、 名を残した女流歌人です。

栄華を極めた 藤原道長の娘で、天皇の后となった彰子にお仕えしました。

先輩に『源氏物語』の作者 紫式部がいます。 この歌は、古都奈良から奉
られた桜を受け取り、歌を詠むというお役目を、新参者の伊勢が、紫式部
から譲られての、即吟の歌だったといいます。(詞書きにある)

「晴の歌」にふさわしい 叙情性あふれる作品 と 高く評価されました。


 P1080294.jpg

  こちらは、鎌倉の鶴岡八幡宮 源氏池に掛かる 八重桜です。 

  あれから もう 一週間、今頃 池は花びらを浮かべているのでしょうか。



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プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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