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ちはやふる ー 業平(なりひら)の歌

   氷川公園
          氷川公園の桜

   氷川池の桜
          公園の池にかかる桜

   獨協の桜
         獨協埼玉 入学式を待つ桜



 世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし

(この世の中に 桜というものが全く無かったとしたら、これほど心
惹かれて桜に左右されることもなく、さぞのんびり とのどかな心
でいることでしょうに。
)


これは、平安時代に、在原業平によって詠まれた歌、
今からおよそ1100年ほど昔の人の心なのに、今の人の心と変わっ
てはいません。


少し大袈裟な表現とも思われますが、春 の代名詞にもなる桜に心奪わ
れし者ならば同感して 納得いくのではないでしょうか。


そして、よく言われていることですが、この歌の「桜」のところへ「恋」とい
う文字を入れてみると、この歌の心もよく分かるのではないでしょうか。




「百人一首」17番 もまた在原業平の歌です。

 ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川 からくれなゐに 水 くくるとは
<チハヤブル カミヨモキカズ タツタガワ カラクレナイニ ミズククルトワ>                    

不思議なことが起こったという神代にも、こんな光景があったとは
 聞いたことがない。 龍田川に紅葉が散り流れて、水を紅色の絞り
 染めにするというのは。



色とりどりの紅葉、黄葉を浮かべて流れる川を絢爛たる錦に例えて詠む
歌です。 一幅の絵のようです。 それもそのはず これは「屏風歌」。

天皇の妃となる女性の屋敷に置かれた屏風に描かれた絵の風景を
詠んだものだからです。


その女性とは清和天皇妃となった藤原高子(たかいこ)。 業平との大恋
愛事件の伝承がある女性です。   

なので、この歌
唐紅(からくれない)に紅葉した心に業平の心を重ねて高子に贈る恋の歌
であったと読めないこともありません。


ちはやふる

そんな「百人一首」の歌の心を汲みながら カルタする映画「ちはやふる」
を見てきました。

私にとっては 予想を遥かに超えた 素晴らしい映画でした。
桜だけでなくて映画「ちはやふる 上の句」に心を奪われた 今日の私です。



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プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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