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長雨 と ながめ

朝7時前に 外へ出てみたところ、雨が上がっていた。

「今日はもう降らないよ。予報によると陽も照ってくるらしい」
ということだったので、傘を持たないで、サンバイザーで歩き始める。

正解、 明るい空が みるみる青く染まっていく。

空

陽射しが 紅葉・黄葉の色を より鮮やかにして、今朝はいつもより小鳥の
囀りも盛んだ。

葉を落としつつある枝先に留まった鳥を、写真に納めようとするが 失敗

鳴きながら 次々と飛び移る鳥を目で追いながら いつものコースを急ぎ足。
なんて清々しい朝なんだろう! 


柿


雨の日となれば、こうはいかない。 そもそも 出掛けることさえ大儀になる
というものだ。 

雨の日が続けば 長雨、「ながあめ」を約して 「なが め」ということがある。
和歌などでは長雨を「ながむ」ともいい、「眺む」の掛詞(かけことば)として
使われることが多かった。

なにも手につかず、所在なげにぼんやりと戸外に目をやる、これが「眺む」
だったのだ。これは物思いにふける 状態でもある。


花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に
                       小野小町 [『古今集』春下(一一三)]
桜の花の色つやはすっかり衰えてしまった。春の長雨が降るのを眺めていろ
いろ物思いにふけっていた間に私の容色もまたはかなく衰えてしまったことだ。



こちらは 春の「長雨」ではあるけれど、「長雨」は「眺め」と掛けている。
音が通じているからという理由で掛詞にするということは言うまでもないけれ
ど、長雨の あの所在なさ、 鬱々とした感情が 「眺め」にもつながるゆえに、
和歌では掛詞として よく使われたのであろう。


ちなみに、今日は“小春日和”となって、溜まっていた洗濯物も片づけること
が出来た。



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プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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