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古語は一千年前の日本語

今日は獨協大学オープンカレッジで担当させて頂いています通年講座「『とはずがたり』を読む」の前期最終日でした。後期は10月からになります。

いつでしたか、講師室で梅津正樹氏をお見かけしたことがありました。
そう、NHK(ラジオ・TVともに)で御活躍の「ことばおじさん」です。

わたくしも、今日は「ことばおばさん」になりまして、古語のお話なぞさせていただきたいと思います。

【月かげ・・・とは】
「かげ」は現代語ではSHADOWの意味でつかわれますが、古語では全く逆の「光」の意味で使われていることが多いです。例えば、

「有明の、白むほどになりゆけば」は「有明の月の光も、白むほどになってゆくと」という状況になります。
明暗にかかわらず光線によってできる像を、古語ではすべて「影」といったからです。

特にみずから光を発するものの「かげ」は必ず「光」と思えば間違いありません。月・太陽・炎・灯などです。

                                 イラスト月影


【おどろく】

「おどろく」の原義はハッとすることです。

古語の場合も「驚く」はありますが、「気がつく」「目がさめる」の意味の場合の方が多いので注意すべき言葉です。

「鐘のおとにおどろくとしもなき・・」というのは、「鐘の音に目覚めてというのでもない・・」の意です。

「秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」は

「ああ秋がきたなぁと、目でははっきりと見えないけれど、吹く風の音に秋が来たと気づかされることだ」でした。 イラスト尼そぎ


【ところせし】

「所狭し」の字を思い浮かべると、なるほどと思うものです。

もとは場所が狭いことを意味しましたが、後に精神的な肩身の狭さの意味にも使われるようになりました。従って、心身が窮屈だと思って考えてみると、丁度よい現代語が思い浮かぶことでしょう。

「さのみ明けすぎても ところせしとて起き出で給ふが、」は「あまり夜が明け切ってしまっても周囲のものに遠慮だからと起き出られたが、」ということで、決して狭い場所で寝ていたというものではありません。

イラスト公卿 (通い婚、朝まだ薄暗いうちに帰る男性)
              イラスト車


公開講座として、7月15日の古典文学講義を更新しました。ここ(←クリック)からお入りください。

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プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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