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鎌倉 -隠れ里を歩く-  その1

教養講座 天皇に愛された女の物語-『とはずがたり』を読む> 

       ☆ ☆  第4回  歴史散歩 鎌倉紀行 ☆ ☆          12TRA08A.jpg


● 今回のコース:  鎌倉駅西口 ➔  ①壽福寺 ➔  ②伝阿仏尼の墓 ➔  ③海蔵寺
             ➔ ④化粧坂 ➔ ⑤源氏山公園(頼朝像)…ここで昼食をとる予定
            ➔ ⑥銭洗弁財天➔⑦佐助稲荷神社➔  茶房で休憩 ➔ 鎌倉駅


鎌倉駅の西口一帯に広がる扇ヶ谷(おおぎがやつ)と呼ばれる地域、最初に出会うのが

①壽福寺(じゅふくじ)。
源義朝の邸跡に北条正子が夫・頼朝の菩提を弔うために、臨済宗の開祖・栄西を開山に
招いて建てた寺。

     じゅふくじ

     壽福寺



仏殿背後の墓域には、政子と実朝の墓といわれる やぐら が並んでいます。いくつもの
やぐら の前を、山に向かって左手に進んで行くと、作家・大佛次郎、俳人・高浜虚子の
立派なお墓がありました。

②伝・阿仏尼の墓
歌人藤原定家の子である藤原為家、その側室として御子左家(みこひだりけ)に入ったの
が阿仏尼です。冷泉為相(れいぜい ためすけ)の母。
為相(ためすけ)の領地相続問題訴訟のために鎌倉へ下ったのです。鎌倉紀行中に記した
のが『十六夜日記』。 母は強し ですね。

     阿仏尼の墓

阿仏尼が鎌倉に旅した10年後に、二条が同じように東海道を下っています。 女房として
宮仕えをした女性が鎌倉紀行をし、その記録を残している。そこが二人の共通点です。

①海蔵寺(かいぞうじ)
一年を通して草花が絶えない花寺として有名。六代将軍-宗親親王の創建した禅寺でした
が、鎌倉幕府が滅亡の際、兵火により焼失、応永元年に足利氏満の命で創建された寺で
す。
境内には直径70㎝深さ50㎝ほどの16の井戸や、底脱の井があり水の寺として親しまれて
きたということです。

     海蔵寺1


     そこぬけの井
    底脱の井戸(そこぬけのいど)   「あれ、ヤマアオガエルの卵?」


     16の井
    十六の井  弘法大師が掘った井戸と伝わるが、納骨穴に水がたまった
    ものという説が有力だとか。 水は澄んでいてきれいだった。

     kaizouzi.jpg
  それぞれの場所にある花がきれいに手入れされていて、静かで、落ち着ける寺。




     海蔵寺2
 どこに居てもうぐいすの声が聞こえ、時折吹く風が心地よい今日の鎌倉。
ゆっくりしていたら、もう昼時が近づいていました。 次の見学地に移動です。


                                          (続)


     


殺生石(せっしょうせき)伝

能にもある 「 殺生石(せっしょうせき)」の伝説が、この海蔵寺と大きな関わりがあります。
なぜなら、この寺の開山は心昭空外(しんしょうくうがい)であり、この人こそ杖に念力をこ
めて狐が化けた 殺生石(せっしょうせき)を一撃のもとに砕き散らしたと伝わる源翁禅師
(げんのうぜんじ)だからです。

昔、鳥羽天皇にお仕えしていた玉藻前(たまものまえ)という美しい女性がいました。天皇
がたいそう愛していた寵姫でありました。ところが、ある日、宮中で宴を催していると、急に
御殿が揺れはじめるということがありました。それ以前にも、天皇が奇怪な病気に悩まされ
るということがあったのです。

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これらの原因はすべて玉藻前(たまものまえ) に化けていた白狐の仕業だったとばれるや、
美しかった玉藻前は白狐の姿になって東国下野の国に逃走したといいます。すぐに追っ手
が出されてこの狐は那須野原で殺されました。狐の成敗によって天皇の病も回復しました。

ところが、白狐の霊は巨大な石と化します。その石に触れたり、近づいたりすると人や鳥獣
まで死んでしまうので、人々はこれを殺生石(せっしょうせき)と呼んで恐れおののきました。

それから、百年以上が経った後のことです。 源翁禅師(げんのうぜんじ) がこのことを知って
那須野に行ってみると、殺生石(せっしょうせき)の辺りは白骨が山のようになっていたといい
ます。

禅師はおもむろにお経をとなえながら念力を込めた杖をもって巨大な石に一撃を加えます。
すると石は砕け散って、それ以来石の霊も成仏したために人々も安穏に暮らすことができた
というお話です。

          03ANI07B.jpg
   

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Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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