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鎌倉 ウォーク  ②伝・阿仏尼(あぶつに) の 墓

 壽福寺を見学の後、JR横須賀線沿いに北へ3分ほど行くと、左手 崖の中に
小さな石塔があることに気づく。

  阿仏尼供養塔

     これが阿仏尼(あぶつに)の墓と伝わる供養塔だ。

阿仏尼は鎌倉時代中期の女流歌人で、『十六夜日記(いざよいにっき)』の作者。
阿仏というのは法名で、生没年、実名、没地などについて不明な点も多い。

従ってこれが本当に阿仏尼の墓であるかどうかは定かではない。但し、阿仏尼は
「百人一首」を選出した藤原定家の息子である藤原為家の妻であり、冷泉家藤原
為相(ためすけ)の母。

阿仏尼は息子である為相のために弘安二年(1279)十月に鎌倉に下向している。
その折りの鎌倉旅日記と、鎌倉滞在の記が『十六夜日記』である。




阿仏尼が息子の為の訴訟に鎌倉へ旅をした丁度10年後に、同じ街道を鎌倉に向
けて旅立った尼がいた。それが『とはずがたり』の作者である久我雅忠の娘、二条
である。

二条もまた鎌倉下向の前に出家しているので尼であったこと、女流歌人でもあった
こと、そして女流日記文学を残しているなど、共通点が多い。


阿仏尼には、『十六夜日記』の他に『とはずがたり』と同じように若き日の体験を
もとにした自叙伝的な物語『うたたね』という作品もあり、「行動する女性」とし
て二条尼との共通点もあるけれど、鎌倉の地で出会っているというような形跡は、
残念ながら皆無である。



   JR横須賀線


伝・阿仏尼の墓はJR横須賀線のこの風景をみていることになり、線路の向こうには
息子冷泉為相(れいぜいためすけ)が眠る浄光明寺(じょうこうみょうじ)がある。





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Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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