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庭の 水引草




真紅の小花をつけた枝が目をひくようになりました。枝はごく細く、花は米粒
半分位、近寄らないと花の様子は詳しく見えません。


祝い事や進物用に使われる水引に似ているところから、その名も「水引」。
蓼(たで)科です。

                    水引 (2)




立原道造の詩「のちのおもひに」の一節 


夢はいつもかへつて行つた 山の麓のさびしい村に
水引草に風が立ち
草ひばりのうたひやまない
しづまりかへつた午さがりの林道を

うららかに青い空には陽がてり 火山は眠つてゐた
――そして私は
見て来たものを 島々を 波を 岬を 日光月光を
だれもきいてゐないと知りながら 語りつづけた……


       (『萱草(わすれぐさ)に寄す』所収)



とある山麓の、秋の風景を想像してみました。





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プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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