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 お箸 の お話

          お箸と匙
 
箱根で泊まったホテルの朝食。朝粥もあって お箸とお匙 が添えられています。食事の
あと、ラウンジ で寛いでいた時に、ふと目にとまったのは 各テーブルに置かれている
手書きのプレート。

私が座ったところには 「お箸」の 歴史  について 書かれていました。

    P1000570.jpg


中国でお箸が使われ始めたのは紀元前2~3世紀頃からで、日本に伝わったのは
607年の遣隋使によると考えられています。

それまで日本ではまだ手食だったため、中国からの正式な箸食作法を、まずは朝廷
の人々に習わせることから始ります。

庶民にまで箸食が広まったのは更に遅くて、8世紀頃ですが、まだ箸と匙の両方を
使っていたようです。平安時代中期頃なって、庶民も箸のみで食事をするようにな
りました。

鎌倉時代以降、一人一つずつのお膳が用いられるようになると、器を手に持って食
べるのが作法となり、お膳には一対の箸が添えられました。これから箸を「一膳」
と数えるようになったということです。



五月からの講座のために、絵画資料を見ていたところ、『とはずがたり』に関係の
ある『春日権現験記絵』の中で、このような お箸 を使って 膳 の準備をする 様子
が描かれているのを 偶然見つけ 何だかうれしくなりました。

全く繋がりなどないはずの日常が こんなところから 確かに 確実に時代を超えて
繋がっていることを想う楽しさとでも言えるでしょうか。




     箸・春日権現験記絵
 【春日権現験記絵】かすがごんげんげんきえ 
                (『平安京と王朝びと』京都新聞出版センター より)


『春日権現験記絵』は、藤原氏の氏神である春日大社の由来と数々の霊験譚を
 描いた絵巻で、全20巻あります。付属の目録奥書から、1309年(延慶2)に 
西園寺公衡(きんひら)によって「 春日明神の加護による藤原氏一門の繁栄」を
祈願するため 春日大社に奉納されたものと分かります。


そして、この 西園寺公衡(きんひら)は、『とはずがたり』の中で、二条さんの愛人と
して登場している 雪の曙(ゆきのあけぼの)こと 西園寺実兼(さねかね)の 実際の
息子なのです。

『とはずがたり』の中で 雪の曙 こと 西園寺実兼が 春日大社に祈願する場面とも重なっ
たのも、お箸のご縁からでした。     この場面にも ポチッと)みられますよ。




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プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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