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古典小話  鶯宿梅(おうしゅくばい)

 
雪がうっすらと積もった朝、近くの屋敷林の中に梅の木があることに気づきました。

前を通った時に色濃く咲いている紅梅が目に止まったからです。


霙まじりの雪が降る先から消えてしまうようになったお昼過ぎに、もういちど花を
見たくてそこへ出掛けてみました。


     梅の花


いち早く可憐に咲く梅の花、見る人の心を奪います。もっと手をかけたならは、沢山
花もつけることでしょうに。






鶯宿梅(おうしゅくばい)

天暦の御時といいますから、村上天皇の御代のことです。

清涼殿の御前の梅の木が枯れてしまいましたので、ちょうどよい木はないかと京中を
探し回るということがありました。

どこを探してもなかなか良い木が見つかりません。

やっと、西の京のある家に、花が色濃く咲いていて、良いかたちをした木がみつかり
ました。さっそくその梅の木を掘り取りましたところ、その家の主人が、

『木にこれを結びつけて持って参上しなさい』と言います。

そこには女の筆跡でこのように書かれていました。

勅なれば いともかしこし 鶯の 宿はと問はば いかが答へむ
    (ちょくなれば いともかしこし うぐいすの やどはととわば いかがこたえん)
  
帝の御命令なので恐れ多いことでがざいます。でも、もしこの木を宿にしている鴬が

「わたしの宿がない!どうしたの?」

と尋ねたならば私は一体どう答えましょうか



という和歌が添えられていたのです。



この梅の木のあったお屋敷は、紀貫之(きのつらゆき)の娘が住んでいる所であった
ということですよ。



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プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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