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今様(いまよう) を聞く ♪♪

中世女流日記文学『とはずがたり』は、‘我が人生を物語る’形の自叙伝的物語
です。

登場人物に「雪の曙」とか「有明の月」の名が使われていて、『源氏物語』にも
似た物語となってはいるものの、登場するのはすべて実在した人物。出来事の
多くも 実際にあったこととして捉える点では「歴史物語」要素を含む作品になっ
ています。

そんなことから、『とはずがたり』を読む講座では、

鎌倉時代を中心とした日本の歴史についても学ぼう、知ろう、そして知ることを
楽しもう、というわけで、今、私達が生きているこの時代からも、日本の歴史に
繋がる色々な情報を見つけては、理解を深めるべく、おのおのアンテナを張って
情報収拾、紹介しあっています。


たとえば



仏御前
歴史大河ドラマ「平 清盛」で、仏御前が 今様(いまよう)を謡いながら舞う場面

お前の池なる亀岡に、鶴こそ群れゐて遊ぶなれ

と謡っているのですが、動画で収ってアップ出来なくて残念
(カメラを落として壊してしまったので、iphone動画で試みたのですがダメでした)


この今様『とはずがたり』巻一で、後深草院が酒宴の席で謡っていて、今様って
文章ではみるのですが、どんな感じだったのだろうかと思っていたので、

「あ~~、そうなんだ!」と納得。なんだか嬉しくなりました。


また、


「有明の月」から二条への文(手紙)が「陸奥紙(みちのくがみ)」に書いてある
という場面では、

「陸奥紙」って?

これ二条の心を動かしたという恋文。で、陸奥紙?


丁度、悠助Sさんが参加したばかりの講座資料がありました。

   手紙

そこには、素敵な結び文 が。

そして、陸奥紙は、皺があって保存性に優れています。真っ白な高級用紙との
説明に、

なるほどね、高僧「有明の月」の恋にふさわしい かな-この場面。と納得


私なら、こんなのがいいかナ 

   コピー ~ 手紙


もうひとつ、


納浦さんからの情報なのですが、


三の丸 尚蔵館-宮内庁> で 

「鎌倉期の宸筆と名筆 - 皇室の文庫(ふみくら)から」 あります。

本物と出会って、歴史上の人と直接対話する時間を持ちませんか。12月22日までです。

詳しくは ここから (← クリックで)ご覧下さい。


                        シクラメン
                         <もうシクラメンの季節>




 いくらお勧めしても、斎宮がお酒を召し上がらないと御所さまに申し上げますと、
「では、私がお酌に参ろう」
 と御所さま(後深草院)は銚子をお手におとりになりました。

すると大宮院(院の母)が、
「お酌をおつとめになるのでしたら、何かをお肴として座興の歌をお歌いくださいよ」
 と申されたので、
 
売炭の翁はあはれなり おのれが衣は薄けれど 薪をとりて 冬を待つこそ悲しけれ
(炭売りの翁は哀れだなぁ。自分の着物は薄いけれど、薪を取って炭をつくり、
その炭の 売れる 冬の訪れを待っているのは悲しいことだよ)

 という今様をお歌いになります。たいそうおもしろいと伺っておりますと、
「そのお盃をこちらに頂戴しましょう」
 と大宮院が申されます。

そして、三度召し上がって、斎宮へお勧めになりました。
次には御所さまが盃を持って大宮院の方へお入りになりますと、女院は

「天子に父母なし、とは申しますけれど、天皇の位におつきになられたのも賤しい
私のお陰ではありませんか」
 などとしんみりお話なさいまして、今度は御自身のために余興をと所望なさいました。

御所さまは、
「この世に生をうけて以来、帝位につき太上天皇の尊号をうけるに至るまで母君のご恩
でないものはございません。どうして母君の仰せを軽んじることなどいたしましょうか」

 とおっしゃって、

お前の池なる亀岡に、鶴こそ群れゐて遊ぶなれ、齢は君がためなれば、天の下こそのどかなれ
(御座所の前の池にある亀が居る亀岡、そこには鶴が群がって遊んでいます。
 鶴亀の千年 万年 の長寿は、母君のご長寿をことほぐためのものですから、
 天下も泰平でございます)

という今様 を、三べんほどお歌いになりました。
 大宮院に御所さまがお盃を三度おすすめになり、今度は、
「このお盃はちょうだいしましょう」
 といって、御所さまがお飲みになりました

                        (『とはずがたり』巻一 より)

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プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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