にほんブログ村 本ブログ 古典文学へ
にほんブログ村

再び、三笠山(みかさやま)

天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも                    
                           阿倍仲麻呂, 古今集巻9・406

阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)が中国から日本を想い詠んだ歌。
この「三笠山」が、講座“よくわかる「百人一首」の世界”で話題になりました。

三笠山」という山は日本に何カ所かあるのですが、この歌に詠まれているのは、

奈良市の東部、高円(たかまど)山と若草山との間にある山。春日神社の東に接して
その神域をなす。御蓋山(みかさやま)とも。山容が笠を伏せた形をしていることから
名付けられた山です。

古くから神奈備山(かんなびやま)<神の鎮座する山の意>として崇敬され、特に
平城京(へいじょうきょう・奈良の都)遷都以後は朝廷から尊ばれ、例えば、遣唐使は
出立に先立ち春日山の付近ですべての神々を祀って航海の安全を願ったことが知ら
れています。

ただし、

江戸期以降になりますと、北隣の若草山がその三層の山容から三笠山と呼ばれるように
なり、国土地理院の地図においても若草山(三笠山)、春日山(御蓋山)と表記される
など混同されたようです。


そこで、

1935年(昭和10年)崇仁(たかひと)親王の三笠宮の宮号 宣賜に際して
三笠山(御蓋山)と若草山との区別を判然とさせたということです。

image[4]


また、


戦艦の三笠(みかさ)との関係は?とのご質問ですが、

大日本帝国海軍の戦艦の三笠(みかさ)は、奈良県にある三笠山にちなんで命名されました。
船籍港は京都府舞鶴市の舞鶴港。現在は、神奈川県横須賀市の三笠公園に記念艦として保存
されています。

次に、「どら焼き」と「三笠山」について、

どら焼き


「どら焼き」を「三笠山」というのは、文明堂独自ののネーミングだと思ってたという方も。


別の講座の後に京都出身の京子さんとごいっしょしたので、

「どら焼きのことを京都では何て言ってたの?」とお聞きしたところ、

「三笠山よ。というかミカサって言ってたわ。どら焼きなんては全く言わないわよ」
ということでした。

どら焼き中


で、


文明堂 のホームページなどを見て、そのネーミングの元を探してみると、

やはり「三笠山」なんですね。

独自のかたちを、緩やかな稜線を描く奈良の三笠山に見立て望郷の思いを味に込め
ました
」 とありましたよ。




ちょい取りカルタ はじめての

  ちょい取りカルタ

自分の前に並べたカルタの中に読まれた札があれば取ってみるという
「百人一首かるた」の練習です。






コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
私へのメールはこちらから

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
カテゴリ
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
日本ブログ村 ランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR