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古典文学って 難解だから…

古典文学作品に精通し、その上 作家である方が、古典作品を現代語に訳して作品に
するのがベストだと、当然のことながら 常日頃思っています。

例えば古典文学の最高峰と言われる『源氏物語』も、谷崎潤一郎訳を始めとして多く
の現代語訳がこれまでに出版され、今も、今後も現代版『源氏物語』は出されていく
ことでしょう。

昔からこれまでの人々がそうであったように、まずは読み手が面白いと思うものであ
るべきです。日本語であるはずの言葉が古語という難解な言葉として立ちはだかって
しまう現代において、巧みに言葉の壁を取り払って物語の世界を生かしながらも再構
築する技術、手法がどうしても要求されるのではないでしょうか。


P1240001.jpg

謹訳 源氏物語

「謹訳」とは、‘つつしんで訳します’という気持ちが冠せられているのでしょう。

この表現に惹かれました。丁度、『とはずがたり』の私訳を始めたころにこの本の発
売予定案内を書店で目にしたからでした。

本の帯、推薦の言葉を借りれば「古い言葉の襞を探って現代に再現するのではなく、
逆に現代の言葉を古い王朝生活の空間に放ち、そこから聞こえる新しい響きに耳を
澄ます、新しい読み方」であり、「訳というよりこれはどう考えても小説なのです」
と。


古典文学の場合、忠実に解釈する逐語訳によって、現代に(古典に特に親しんでいな
い人にとって)真の姿を再現する難しさを感じるのは私だけではないはずです。
作品の魅力を伝えるためには工夫が必要なのはいうまでもありません。


『謹訳 源氏物語』の著者 林望氏の講座が聴けるというので、立川に行ってきました。

朝日カルチャーセンター   平家物語に人情を読む

テーマは          平家物語に人情を読む

『平家物語』の中の、胸を打たれる「人情噺」を、人物説明、状況解説をした上で
「名場面」として ただ朗読されるだけでその世界にひき込まれるようでした。




『平家物語』の 忠度都落(ただのりみやこおち)の人情噺は

お能の『忠度』でおなじみですが、この平忠度の和歌を「読み人知らず」として
勅撰和歌集『千載集』に入れたのは、藤原俊成 でした。

俊成は、「小倉百人一首」の藤原定家 の父親で、「百人一首」の中には次の歌が
採られていますね。

83 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる                     
                            皇太后宮大夫俊成

歌意 この世の中というところは、逃れる道というものはないのだなぁ。考え込んで山に深く
 入ってきたが、山の奥にも、鹿が悲しい声で鳴いているようだ。






古典の世界、同じ人物を 他の作品の中で見つけて読む
のも又面白いものです








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プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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