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 むべなるかな

きょうは、大雪ですね。 いえ、雪が降ったのではなくて二十四節気の一つ、
た い せ つ」に当たるとのことです。それにしては、今日の さいたま市は、
日中の気温が13度ありました。

雪は降りそうにありませんが、木の葉が降るように散って、掃いても掃いても切りのない状態です。


先月の後半、群馬がこのような状態で、紅葉ももう終わりの頃でした。


     こもち直売所

「こもち直売所」 品数も多く、他ではないもの、珍しいものが置かれていて、
訪れるのが楽しい 農産物直売所なのです。


そこで、見つけたのが これです。

     むべ

大きく 「むべ」と書かれていて、食べ方の説明もありました。

面白い名前だと、その時は思ったのでしたが、名の由来を尋ねてこなかったので、
ちょっと 調べてみましたところ・・・なんと、あの古語の「宜(むべ)」だと分
かって驚きです。


晩秋、ほのかに甘い赤紫の実のなるアケビ科の低木「ムベ」。この語源は、天智
天皇が発せられた一言だったということです。

滋賀県近江八幡市に伝わるお話では、狩りに出かけた天智天皇が健康な老夫婦に
出会った。その長寿の原因はこの地で取れる珍しい果物であるという。その無病
長寿の霊果を、毎年秋にこれを食するためというので、それを賞味した天皇は
むべなるかな」と得心して、「斯くの如き霊果は例年貢進せよ」と命じた。

 
その時からこの果実をムベと呼ぶようになった というのです。

ムベは、ウベとも。「宜・諾」肯定の意を表し、「もっともなことに、」とか
「なるほど」「いかにも」


そうなんです。辞書に引かれている 語例が 百人一首 の和歌なんですよね。


22吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ        文屋康秀 

(吹きおろすとすぐに、秋の草木がしおれてしまうので、なるほど、それで
 山から吹きおろす風を、荒々しい山風、すなわち「嵐」というのであろう。)


「山風」という漢字二字を、一つに合わせると「嵐」という一字になるという漢字遊び
にもとづいた歌。「山風」「嵐」という言葉が続き、また掛詞で「荒らし」が連想され
ていくうちに、荒々しい山風に吹かれ草木がしおれていく情景が想い起こされてくる。



秋は、荒々しくも、ものみな枯れ衰える時節でもあるのですね。

そして、今日は大雪(たいせつ)、もう冬です。


    


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プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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