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小渕山観音院(おぶちやまかんのんいん) と 芭蕉

埼玉県 春日部市 にある 小渕山観音院


     観音院

この地方の観音信仰の霊場として有名であった 由緒ある古刹。かつては多くの人が

参拝に訪れたといいます。

楼門は 昭和47年 市指定の有形文化財


     山門

歴史を感じさせる 立派な造り、仁王の損傷が惜しまれます。

仁王1片眼がなかったり、肩がはずれたり、

仁王2左手が関節からなかったり、、




     PA230039.jpg

この地震でこの楼門自体が危険な状態らしく、通ることが出来ません。

こういった文化遺産の修復には特別な技術を要することでしょう。まだ ここまで手が
廻らないのが実情かも知れませんが、堂内の画格天井の彩色といい、彫刻といい 素人
目にも由緒あるお堂と思われ、各所の傷みが 惜しまれます。

     彫刻


今回、この小渕山観音院を訪れたのは、一説に「元禄2年に、
松尾芭蕉が、『奥の細道』紀行の折 ここに参拝しこの地を最初の宿泊地とした」
と知ったからです。


ただし、『奥の細道』作品中に当地の名は出ていません。あるのは、「深川」を出立、

上野(うへの)谷中(やなか)の花の梢(こずゑ)又いつかはと心細し。睦まじきかぎりは
宵よりつどひて、舟にのりて送る。千住(せんぢゆ)といふ所にて舟をあがれば、
前途(ぜんと)三千里のおもひ胸にふさがりて、幻(まぼろし)の巷(ちまた)に
離別(りべつ)の涙(なみだ)をそゝぐ。
  
   行(ゆ)く春(はる)や鳥(とり)啼(な)き魚(うを)の目(め)は泪(なみだ)

其の日漸く早加(さうか)といふ宿にたどり着きにけり。


「千住」までは川を舟で、「草加」を通って 利根川を渡り、次の地名は栃木県。

室(むろ)の八島(やしま)に詣(けい)す。


「粕壁」に、芭蕉が泊まったとの言い伝えがあるということですが、考えられますね。

境内には、芭蕉の句碑がありました。

句碑
毛のいへば 唇さむし 秋の風   ばせう


また、円空 も丁度同じ頃(元禄2年)にこの地を訪れました。当院には 七体の

円空仏 があるということです。ちょうど 今 埼玉県 歴史と民俗の博物館

「秘仏、公開。 円空 こころを刻む -埼玉の諸像を中心に-」


開催中です。 10月8日 → 11月27日


歴史と民俗の博物館 の ホームページ は こちら(←)から どうぞ。









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残念です

春日部にいらしたなら、お立ち寄りくだされば良かったのに…

当市、長年、全国ワースト10前後の赤字財政です。
文化財の保護は到底無理で、義務教育施設では下水の補修すらままならない状況です。一生活者として不思議なのですが、こういう財政状況であることを皆知らないですし、市も公表しません。
明日は夕張… 市民全員で共有していかないと、先々負の負担は市民に掛かると一人憂いております(笑)。

Re: 残念です

あぁ、そういった実情があるのですか。確かに埼玉県内にある他の文化財や寺社に比較してみても小渕山観音院の場合は心許ない状況でした。
プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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