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十五夜 〇


今日は十五夜、陰暦の8月15日で、中秋の名月ですね。月の出の時刻は18:00

19:30ころ南東に見えた お月さま です。

月
        月見すすき お月さま にお供えをしました。


子供の頃、庭に台が置かれて その上に一升瓶に挿したススキと、真っ白なお団子、里芋が
置かれていました。


毎日忙しそうに働いていた母が、何時の間に準備したでしょうか、気が付くとこんなお供えが
置かれていました。

ようやく 夜風が涼しく感じられる頃でした。前にある山の上にぽっかりと出る月が、子供心にも

(本当にきれいだなぁ)と感じられて うれしかったものです。


出た出た月が まあるいまあるい まんまるい 盆のよぅな 月が  の歌の通りに まん丸 で、

「月ではね、ウサギが餅つきをしてるんだよ。ほら よくみてごらん」と言われて、ジーっと見て
いると、いろんな形が見えてくるんですよね。

こんな 明るい 大きな物体が 暗い空に 浮かんでいる のが 不思議で きれいだなぁ と思いながら
なんだか 恐いような 気持ちにも なったものです。


確かに、昔の人たちは 今の世以上に 月を愛(め)でたのですが、秋の もの悲しさを月に託して
詠んでもいます。


月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど    大江千里
(月を見ていると、さまざまな思いに心が乱れて、悲しくなってくることだ。私一人だけに
 秋がやって来た わけではないのだけれど。)


月を詠んだ和歌はとても多く、「百人一首」に撰ばれた歌の中だけでも12首もあります。

日本人は、月を美しくはなやかなものとし、月見 を行事として楽しみました。平安時代に
は、貴族などの間で観月の宴や、舟遊び(直接月を見るのではなく船などに乗り、水面の月
を楽しむ)で歌を詠み、宴を催したりもしました。

一方、月を見るのは不吉でいけないことでもある という考えもあったようですね。

例えば、今に伝わるもので日本で一番古い物語『竹取物語』の かぐやひめ は、月を見て、
もの思いをするようになり、十五夜の日に、月に帰ってしまいます。

「かぐやひめは月の人だった」からではありますけれど、やはり 月 には人をもの思いにふけ
らせ、もの悲しい気持ちにさせる力があるのかも知れません。



ところで、月に ススキ はよくあうとは思うのですが、なぜ ススキなのかは 分かりません。

一緒に、吾亦紅 とか、萩 とかを挿すところもあるようですね。女郎花もありそう・・・


秋の七草の一つである 尾花(ススキ)、十五夜の日にどこでも採れるというわけにはいかな
くて、調達するのが簡単ではなくなりました。



我が家の、今夜お供えに使ったススキは 栃木県の 今市あたり 原っぱ一面に揺れていたもの。

そして、他にも 日光では、もう がはっきりと 目に見えていました。 例えば、


     中禅寺湖のナナカマド
     中禅寺湖の七竈(ななかまど)は実と葉先がこんなに赤くなってます


     戦場が原
      戦場ヶ原にもススキが。ここで「お月見」できたら、すごいでしょうね。


     湯湖
      湯ノ湖。もう、少しずつ各所で 黄葉が始まっていました。
 














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Re: Re: お月様

> >   ご存知かもしれませんが
> > 英語で精神障害者のことをlunaticといいますが,これは英語の
> > lunar(月の、月面の)という単語から来ています。西洋でも、月には精神的によくないという考え方があったのでしょうカ、「狂気は月の満ち欠けによってもたらされる」と考えられていたためだそうです。月は人をもの悲しくさせ、物思いにふけらせ、不吉で好ましくないという考えは世の東西をとわず同じですね。
> >   でも最近の新聞に、天文学者が天体望遠鏡で月を観測していると、月の表面に大きなごみが10個くらい見えるという記事がありました。   あの、お餅つきは、ウサギさんは・・・あのロマンはどうなっちゃうんだろう・・・と思ったのは私だけではないでしょう。
>
> へエー、そうなんですか。人の感性って東西問わないところありますよね。知識1つ増えました(笑)ありがとうございます。
> その「ごみ」の実態は何なんでしょう!「ごみ」って言わないで何かほかの呼称にしていただきたいものですねぇ。

プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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