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宇治 :世界文化遺産-平等院と宇治上神社-

暑いですね 

今朝 5時の気温は29度でした 室内は熱がこもっているので、ほぼ30度ありました

最近は、晴れの日でも太陽が雲の上から顔を出すのは5時半近くになってからなので、

早朝散歩も割合近くのヨシキリ平(第一調整池)のコースを歩きます。木陰がなくてもまだ
陽が高くならないうちに 歩き終わるようになりました。虫の音が盛んにして空には“有明の月”

月は西に、日は東に・・という朝の景色を満喫できます。

P8160030.jpg今朝は釣りする人もなし。

水辺は涼しげなのですが、今日の日中は猛烈な暑さになるとの予報なので、予定していた
遠出を延期して、京都宇治での世界文化遺産コースを辿りながら 屋内で過ごすことにします。


宇治も 猛烈に暑かったですねぇ。『小倉百人一首』にもある歌、

朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木  藤原定頼
(夜がほのぼのと明けてくるころに、宇治川一面にたちこめていた川霧が晴れてきて、
しだいに現れてきた、魚をとるためにしかけられている浅瀬ごとの網代木アジロギよ。)

網代木は、冬の景物でしたが、せっかく宇治川畔の宿でしたので朝ぼらけの宇治川を
眺めてみると、対岸沿いの道を 散歩する人の姿が目につきました。 こんなに早くに!


さて、鳳凰堂が10円硬貨の表の絵柄でおなじみの 平等院、映像や資料でも繰り返し
見ていてもこれまで訪れたことがありませんでした。JR宇治駅から 徒歩10分。
平等院参道をぶらぶら楽しんで正門に着きました。


a平等院

平安時代、権勢を極めた藤原道長の別業(別荘)を、その子頼道が譲り受けて仏寺に
改めたもの。末法思想が人々の心をとらえ、極楽往生を願う浄土信仰が社会の各層に
広く流行していました。


a平等院堂内見学
天喜元年(1053)に落慶した鳳凰堂。堂内の見学はここで又希望者の申し込みがあり
まして、解説案内つきですので人数が限られます。順番時間を待つ間に他を見学する
とよいでしょう。

グループごとに赤い橋を渡って入ります。極楽浄土を再現しているとされる堂内は、
撮影禁止。


a阿弥陀如来
外から撮影した、阿弥陀如来のお顔です。このように、正面から拝することができるの
です。


平安時代の最高の仏師定朝によって制作された丈六の阿弥陀如来坐像ですが、約1000年
を経てきた間に大修理がなされています。その際にいろいろなことが分かってきていて、

その解説を聞きながら実際に自らの目で見るのは、歴史を体感することであり感動です。



a鳳翔館
新しい博物館として開館した「鳳翔館」入り口。開館は2001年3月1日

鳳凰堂の屋根にとまる二羽の鳳凰と境内にある梵鐘は、実は模造なのだそうで、本物は
この中にありました。

これまでの「宝物館」に収蔵されていた扉絵、雲中供養菩薩像などもこちらで見ること
ができました。


堂内見学の時間を待つ間に 源三位頼政の墓地 へお参りに、

源頼政 正面中央


以前、武蔵国 寄居町を訪れた時、頼政神社について記しました。


治承4(1180)年5月、以仁王(もちひとおう)の令を受けて平家打倒に立ち上がった
源頼政は、宇治で決戦に及び、衆寡敵せず平等院で辞世の和歌を残し自刃しました。

a源頼政自刃跡

境内の宇治川に一番近いこの「扇の芝」、観音堂の隣がその自刃跡だということです。

埋もれ木の 花咲くことも なかりしに 身のなる果てぞ 悲しかりける


平等院の南門を出て左折、赤い橋をを渡ると‘中之島’ここに‘宇治川先陣の碑’が
あり、その場所を今に伝えています。


ここまで歩いて来て、なんとまぁ 暑いこと 日中 身を焼かれている感覚で、

ちょっと一息つかなければと入った“茶房 あじろ” えっ、網代(あじろ)!


柴折り戸をくぐって、普通の民家風の玄関をくぐると年輩のご婦人がお一人できりもり
なさっている風の お店でした。

ここの 宇治金時 は御自身がお抹茶をたてて、それをかき氷の上にかけるということで、
他にお客のいない時でもあり、ちょっと長話をして、土地の情報も得ました。

宇治金時 ほんとうにおいしかった宇治金時デシタ。。。



落ち着いてしまった腰を、「よっこらしょ」とあげて、次は“宇治上神社”に向かいます。

宇治川の東岸の朝日山の 山裾に鎮座する神社です。宇治神社の丁度 上にありました。


b宇治上神社鳥居
鳥居が修理中。新しい表示碑は 日本最古の神社建築だという世界文化遺産に馴染むまで
少し時が必要なようですね。


b宇治上拝殿 拝殿
拝殿の前には円錐形の盛砂「清め砂」がありました。


b拝殿の裏
拝殿の裏側。鎌倉時代の優れた遺構。当時の住宅建築を類推することができます。


b覆堂
本殿。直接目に触れるのは覆屋で実質的な意味での本殿ではありません。見事な曲線
を描いている屋根の形でした。

本殿は平安時代後期に伐採された材木が使われて、一間社流造りの三殿からなる、と
いうことでしたが、格子から中をのぞいてもよく見えませんでした。

この周辺 神社仏閣が多いこともあり、源氏物語「さわらびの道」と名付けられた山道
もあり心の落ち着く、静かな時間を過ごすことができます。



でも、もしかしたら あまりの暑さに 観光客が少なかったせいかも・・・知れません。





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平等院鳳凰堂

最高の建築美という捕え方と、建築には該当しないとの2つの解釈があります。
後者の補足をしますと、建築とは人間が活動の領域とすることが大前提。鳳凰堂の場合、すべての基準が人間ではなく、対岸からの眺めであり、優れた美術品ではあるが、建築ではない。実際、渡り廊下等は、天井高が低く、人が立つことも不可。
初めてこの話を聞いた時、屁理屈と思いましたが、こういう視点を持つことも学問的には大切なんでしょうね。

Re: 平等院鳳凰堂

なるほど、「建築とは人間が活動の領域とすることが大前提」とすると、平等院の鳳凰堂は阿弥陀堂として建て替えられたものなので、そういった評価にもなるのですね。
阿弥陀仏を安置したお堂の内部は狭くて壁に九品浄土を描いています。建物だけではなく庭園から池も含めて極楽浄土を再現しているのだそうですから。
プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
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こちらには 自然と文化と歴史
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