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◇小倉百人一首◇

獨協大学オープンカレッジ 春期講習「百人一首の世界恋の歌を中心に-」の
最終日は   “小倉百人一首 かるたで遊ぼう 実践講座”  でした。

     かるた実践講座


和歌としての鑑賞とは別に、「百人一首かるた取り」の遊び方やルールを知って、
伝えていくことを目的としています。

○坊主めくり  ○ちらし取り  ○源平合戦 を行いました。


「ちらし取り」は、「お座敷かるた」ともよばれています。百枚の取り札を散らし
て置くので、人数は多いほうが楽しいでしょう。



読む人が読み始めたとたんに、もう下の句の札をいち早く探し出し、札を取るのが
とても速い方がいらっしゃいました。

お聞きしますと、子供の頃にお母さんが5人の子供を集めてよく「かるた取り」をな
さっていたそうです。

きっと懐かしくも楽しい思い出 をお持ちなのだろうなと素敵なご家庭が想像されます。



今回、

読み手として、絵札を手に歌を読み上げていて ハッと 気づいたことがありました。


それは、講義の時でしたが、

憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを  源俊頼朝臣

の歌意と鑑賞をしていますと、

「あれ?‘山おろしよ’ですか。字が1つ多くないですか?」との質問が出たのです。


「そうですね、三句目が6文字で‘字あまり’になってますね。一旦ここで呼びかける
言葉として重みが出ますので、この呼びかけは効果的ですよね」と私は答えました。

でも、その方は納得できない様子で、
「母は、そう読んでいなかったものですから・・・」と、腑に落ちない様子でした。






そうなんですね


「かるた」には二種類ありました。

     うかりける・・





藤原定家選と伝えられる『小倉百人一首』は百人の歌人の作品を、それぞれ一首ずつ
撰んで一まとめにしたものです。

この歌の出典は、勅撰集である『千載和歌集』で、詞書は「権中納言俊忠の家に恋十
首の歌よみ侍りける時、いのれどもあはざる恋といへる心をよめる 源俊頼朝臣」と
なっています。

『新編国歌大観』によると、同じこの歌が載る歌集は18件あります。そしてその中
では『散木奇歌集(さんぼくきかしゅう)』が「山おろし」の5文字でした。

ちなみにこの『 散木奇歌集」は源俊頼の自選歌集です。でも、伝本の系統による異同
もあるやも知れません。



Kさんのお母さんがお持ちになっていた 「かるた」は‘山おろし’のほうだったのですね!

Kさん、今はお孫さんを相手に「百人一首かるた」を楽しんでおられるそうですよ。

こうして、日本文化が伝えられていくのは喜ばしいことだと私は考えています。




今期初めて受講されたYさん、講義の時は「なんせ、年ですからね、遅くて」と
言いながらメモしたり書き取ったりなさっていたのに、「かるた取り」の実践で
はものすごく速く手が出るので、みんなビックリしました。

聞けば
5歳のころから‘かるた取り’に加わっていたとのことです。

「もう、ずっと長くやってないんですよ」とおっしゃっていましたけれど、きっと
身体が覚えているものなのですね。

活き活きとして輝いてましたねYさん 






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プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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