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歌枕 探訪 -  標茅(しめじ)が原 ー


-下野(しもつけ ) 標茅(しめじ)が原 のさしも草ー


なほ頼め 標茅(しめじ)が原 の させも草
                   わが世の中に あらん限りは

(やはり、わたしを頼みにしなさい、そのようにも、わたしが
 この世の中にいる限りは
)
                   『新古今和歌集』巻二十(1917)


同じこの歌が載る『袋草子(ふくろぞうし)』には、以下のような
説明があります。   


「悩みで身が衰弱し治療の効果もあらわれないことを訴えた
女に清水観音が慈悲を示されたお歌」なのだと。この歌では

治療としてするお灸の材料である「させも草」、蓬(よもぎ)が
効いるというのです。


また、『日本古典文学全集』(小学館) の頭注には、
「標茅(しめじ)が原 」 栃木市川原田町。
             蓬の名所、伊吹山の麓の原 とあります。



そこで、「標茅(しめじ)が原 」に出かけてみました。 (今年5月のこと)



しめじが原 (1024x768)

           標茅(しめじ)が原

ここから西へから約2、5キロのところに伊吹山があります。





となりますと、「百人一首」にある 藤原実方朝臣 の歌にある「いぶき
さしも草」についても、


伊吹山 (1024x683)



滋賀と岐阜との間にある伊吹 ではなく



「しもつけ伊吹山」説 があるというのもうなずけるのではないでしょうか。


伊吹山善応寺 観音堂 (1024x768)

伊吹山善応寺 観音堂 です。  下野23番札所 

この裏手一帯が伊吹山です。 栃木市の指定文化財になっています。


さしも草の解説 (1024x768)

    七つ葉のよもぎ (768x1024)

さしも草(七つ葉よもぎ)もまた指定文化財で、栽培されています。


伊吹橋のかかる赤津川 (1024x768)

観音堂の前を流れる赤津川にかかる橋は「伊吹橋」といいました。




「百人一首」51
かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを
                     藤原実方朝臣 


このように(あなたを慕っていますと)さえも打ち明けることができな
 いのですから、伊吹山のさしも草ではないけれども、それほど私の
 思いが激しいものだとはご存じないことでしょうね



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プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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