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龍神 マルコ と マユミの木


3月11日の今日、見沼田んぼ 東縁(ひがしべり)を歩いてきました。

7年前の出来事が、ついこの前のことに思われます。



 龍神・マルコ (640x480)

見沼原形保全区 に横たわる 龍神マルコ詳細はこちら)




 マユミ (640x480)

その横に立つ マユミ の木 です。



近づいて、よく見てみると、 新芽が伸びてきています!

 新芽 (640x480)



マユミは材質が強い上に、よくしなる木なので古来より
   材料として知られ、名前の由来になりました。
      弓の美称でもある真弓(マユミ)。



『伊勢物語』 24段にある 和歌一首

  あづさ弓 ま弓つき弓 年を経て わがせしがごと うるはしみせよ
<アズサユミ マユミツキユミ トシヲヘテ ワガセシガゴト ウルワシミセヨ>

長い年月の間私があなたを愛してきたように、これからは新しい恋人に
 親しみ愛し合いなさい



伊勢物語梓弓」のお話

へんぴな田舎に住んでいたある男が宮仕えをしようと一大決心を
して、女と別れ都へ出かけて行きました。



その後男から女へ何の連絡もなくて、3年という年月が流れました。



残された女は三年も音沙汰がなかったので、ついに他の男と結婚
することにしました。



ところが、女が他の男と結婚しようとしたその日に、都へ出かけてい
た男が帰ってきたのです。



帰ってきた男は家の前に立ち 「扉を開けて下さい」と言います。

あっ、あの人だ! と知った女は、扉を開けることなくて和歌を差し
出しました。

 あらたまの 年の三年(みとせ)をまちわびて
          ただ今宵(こよい)こそ 新枕(にいまくら)すれ


と、今夜 別の男性と結婚することになったことを伝えたのです。



帰ってきた男は、その事情を察して詠んだ返歌は、

あづさ弓 ま弓つき弓 年を経て わがせしがごと うるはしみせよ



  たとえ都であっても、ピューンと行って帰って来られ、SMSやLINEで
瞬時に状況が分かり合える現代では考えられない平安時代の悲劇です。

   この歌のこころは、男のやさしさなのか、やせ我慢なのか・・
       でも、なぜか わたしこの歌好きで、

 語呂も良いせいもあって、「マユミ」の木をみると想う和歌なのです。


           

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プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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