にほんブログ村 本ブログ 古典文学へ
にほんブログ村

 伊吹の さしも草    「百人一首」 51

  5月ヨモギ

    5月に撮ったものですが、 たんぽぽの左横に よもぎ

      


  よもぎ(蓬)のことを もぐさ とも言います。但し、こちらはよもぎ(蓬)を
  加工したもののようです。お灸に使用する場合の呼称になっているか
  らです。


  「灸に使うもぐさ(艾)は、葉を乾燥させ、裏側の綿毛を採取したもので
  ある」 とか。
  


百人一首」 51番 にある 藤原実方(さねかた) の歌

かくとだに えやはいぶきの さしも草
                さしも知らじな 燃ゆる思ひを


カクトダニ エヤワイブキノ サシモグサ サシモシラジナ モユルオモイヲ>                     

 ( このように(あなたを慕っていると)さえも打ち明けることがで
  きないのですから、伊吹山のさしも草ではないけれども、それ
  ほど私の思いが激しいものだとはご存じないことでしょうね。





    伊吹山1131021

    伊吹山2
  
   写真は滋賀県と岐阜県の境にある 伊吹山です。

伊吹山は「さしも草」=「よもぎ(蓬)」の名産地であったようです。一説には、伊吹山は
栃木県にあった小さい山の名であるとか、もぐさの生産地は北陸で滋賀県ではなかっ
たとも言われるようですが、平安時代のこと、真相は定かではありません。

しかし、大切なのは「伊吹山」の名と「さしも草」であり、この歌で効果を発揮している
掛詞(かけことば)です。

さしも草の生えている伊吹(いふき) 言ふ を、燃ゆる に恋の(ひ)を重ねる。

「さしも知らじな」とは「君はそんなこと知るはずないよね」私の燃える思()なんて(涙)


そう、言うことの出来ない 片思いのつらさ を導き出す仕掛けの言葉になっています。

もぐさ がじわじわと燃えていくようすが、「もゆる思ひ」という 切ない恋心になぞらえら
れて、効果を発揮しているのです。



  
※  講座 よくわかる「百人一首」の世界で、今期 最初に読んだ歌です。 
  この伊吹山がどの山を言うのかは諸説あるようです。 それについてのコメント投稿を
いただきましたので、(左側の 新着コメント欄)2015年2月6日の記事を再度載せたものです。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
私へのメールはこちらから

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
カテゴリ
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
日本ブログ村 ランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR