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思いのまま


 梅・思いのまま

                   <思いのまま>


庭の梅が咲き出しています。その名も「思いのまま」。 1本の木に、白い花も
紅い花もつけるところから この名がついたと言います。


「思いのまま」なんて、願っても無いこと、今の自分だった何を望むでしょうか。
思ってみるだけでも心踊る言葉です。



百人一首」 54

 忘れじの 行く末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな
ワスレジノ ユクスエマデワカタケレバキョウヲカギリノイノチトモガナ

「いつまでも忘れないよ」 と言われるあなたの言葉が、遠い将来までも
変わらないということは難しいことですから、そのお言葉をうかがった今
日を最後の日として死んでしまいたいものです。





この歌の作者は 儀同三司母(ぎどうさんしのはは) 。若き日に夫藤原
道隆(みちたか)が この女性のもとに通い始めた頃の歌です。

通い婚の風習の中に生きる平安女性、しかも一夫多妻制の世でしたので、
たとえ永遠の愛を誓ったとしても、いつまでも思いが続くとは思えなかった
のです。


その時女性は「今日のこの時、私の命が終わってしまえばいい」と、この幸
せに命をかけることを願います。この人の心を、私の思いのままに出来る
のは今しかない。

やがてやって来るであろう愛の終わり。傷つく自分の姿が浮かんでくるの
でした。



作者儀同三司母(ぎどうさんしのはは) とは藤原道隆の正室となった女性。
道隆の死後、夫の弟 藤原道長の台頭により、息子儀道三司 (伊周コレチカ)
は失脚します。 娘に 清少納言が仕えた一条天皇中宮定子がいます。


清少納言が書いた『枕草子』によりますと、この歌の作者は正室として夫の
愛を思いのままにしたようですよ。


                    蕗の薹



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プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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