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有明の月


    有明の月

     11月25日の朝 撮った月 (旧暦ですと10月、神無月)



夜明けになお空に残る月が - 有明の月 -です!

 (この月 すっかり夜が明けてしまった空に浮かぶ月なので、
  歌に詠われるときの 「ありあけのつき」ではないのですが・・



ありあけの つれなく見えし 別れより
                  暁ばかり 憂きものはなし

 <アリアケノ ツレナクミエシ ワカレヨリ アカツキバカリ ウキモノワナシ>                    

                            壬生忠岑(みぶのただみね)

(明け方の月が無情に見えたように、あなたが冷たく見えたあの別れ以来、
 暁ほど私にとってつらいものはありません
)



この和歌は、平安貴族の男性が一夜を共に過ごした女性へ、帰宅してすぐに
送った手紙に記される 後朝の歌(きぬぎぬのうた) 。 

男性が女性に逢ってきた後の気持を詠んでいます。 夜が明ける前に相手の
女性のところから帰らなければならない。 別れがつらい、あなたをこんなに
恋い慕っている自分に対して、相手の女性は冷淡で、「つれない」ように見え
たのでしょう。

暁の空を恨めしい気持で眺めている男のせつない心情が歌われてはいます
が、それはまた、こんなにあなたのことを恋い慕っているのですよと伝える
                   ラブレター





恋人であっても、
所顕し(ところあらわし)を行って結婚成立した後でも、

男性が女性の許を訪ねるのが当時の 恋愛、結婚形態なのです。


夜暗くなってから訪ねて、明け方は明るくなる寸前に帰宅し、すぐに女性
の許へ歌を記した手紙を送ることが誠意のあかしとされました。


   こんな寒い季節には   男はつらいよ~   ですね!


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プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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