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<補講> 「小倉百人一首」で「小倉」というのは?

 
選者である藤原定家が、京都の嵯峨 小倉にある山荘で、百人一首
和歌のもとと考えられる歌を選出したところから、「小倉」を冠している。


「襖や屏風などに貼る色紙和歌を書いてほしい」と、息子為家の岳父である
蓮生(宇都宮頼綱)に依頼されて選んだ秀歌集が、「百人一首」のもとになっ
ているという見方が有力。  鎌倉時代初め頃のことでした。



9月下旬に訪ねた京都 洛外の嵯峨野、



  小倉山



常寂光寺も、小倉山荘(時雨亭) があった所と考えられる候補のひとつ。


小倉の常寂光寺から、真っ直ぐ山道を下った沿線上には「小倉山荘」と
いう名の京都老舗のおかき(お煎餅)屋 本店 がありました。


  小倉山荘本店

お店の前には「百人一首」26番にある小倉山の和歌が刻まれていました。


  小倉山歌碑

  26 小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ
                      貞信公 [『拾遺集』雑秋(一一二八)]
  <オグラヤマ ミネノモミジバココロアラバ イマヒトタビノ ミユキマタナン>
小倉山の峰のもみじ葉よ、もしもお前に心というものがあるのならば、
 どうか もう一度の行幸があるまで散らないで待っていておくれ





そう言えば、ここまで来る途中にあるお家の庭にも何か書かれている札が
下がっているようです。 気になって戻ってみると、


  さねかづら

     「百人一首」25番の歌も書いてあります。

25 名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな
                   三条右大臣 [『後撰集』恋三(七〇〇)]
<ナニシオワバ オオサカヤマノ サネカズラ ヒトニシラレデ クルヨシモガナ>
( 「逢って寝る」という名を持つ逢坂山のさねかずら、その名のとおりならば
 蔓をたぐり寄せるように、人知れず君のもとへ来る方法があればよいのに
)





ここで「さねかづら」を育てているといいます。実はまだ赤くはなっていません。

ちなみに、サネカズラ は11月になると和歌に詠まれる<恋人を手繰り寄せ
る蔓> にふさわしく赤くて素敵な実をつけるんです。


     さねかずら
    これは、11月の上旬に鎌倉で撮った<サネカズラ>です。




嵯峨 「小倉」  ここら一帯が「百人一首の里」のように思われたものでした。



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プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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