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皐月 のはじまりに・・

  
 さて、ここに 一体何がいるのでしょう?

   スズムシ羽化

   ここは、発砲スチロールの箱の中


     霧を吹きかけては湿らした土の上を
小さな小さな生き物が動いています。蟻よりもっと小さいかな~



 よ~く目を凝らして 観察してみると わあ、いっぱいいるよ
   みんな、そのちいさな身体に似合わない長いひげが二本
          確かに ある!!  


          鈴虫です。

早速 削りがつおを 更に摺って粉状にした餌を 置きました。

       家人が育てているいる鈴虫 (*^_^*)  



  古くは 現在の「鈴虫」が「松虫」、「松虫」が「鈴虫」と、
    その呼び名が反対だったのだそうですね。

『古今和歌集』 (秋歌上・201 読人知らず)


  秋の野に 道もまどひぬ まつ虫の 声する方に 宿やからまし
<アキノノニ ミチモマドイヌ マツムシノ コエスルカタニ ヤドヤカラマシ>

(秋の野で一日中遊び暮らしたあげく、道に迷ってしまった。どこかで
 松虫の声がするが、そちらに行って宿をかりようかしら。)


 * 松虫は今の鈴虫。人を「待つ」と同音の語を意識的に用いる。




         外は今 薔薇の花盛り

     ロイヤルサンセット
       ロイヤルサンセット

  プレジデントエルサンドール
       プレジデントエルサンドール

     IMG_6817 (480x640)


発芽玄米 と 乾飯(かれいい)


むかしむかし、旅をする人はどんな携帯食を用意したのでしょう。


宿もまだない平安時代初めのころのことです。

『伊勢物語』のなかに、東国に旅した主人公が「乾飯(かれいい)」
を食べる場面が出てくるのですが、そのご飯のうえに郷愁の涙が
こぼれて、「かれ飯」が涙でふやけてしまったと書かれています。


  乾飯 (595x483)

[上の再現写真は 『新国語便覧』(2009年度版 第一学習社)によるもの
です。]

米の場合は一旦蒸したり(強飯)、炒ったりして火を加えたものを
乾燥させて持っていったようです。

また、乾した飯でなくても、旅行用の糧食を「かれいい」と言ったとも。


これを見るかぎりでは、今の健康食「発芽玄米ごはん」 によく似て
います。

   玄米ご飯 よりは見た目が白いという程度のことですが。



         ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 

          これが ↓

    玄米ご飯 (480x640)
       
玄米を水に浸して数日置き、発芽を確認したところで炊飯したもの
です。


むかしの携行食を再現してみようとして「発芽玄米」にしたのではあり
ません。この方が栄養価が高くなると聞き、単なる好奇心から (ノω`*)ノ


    玄米 (480x640)

 3合の玄米を水に浸した状態にして最初の3日間は一日に1回
 後の2日間は、一日に2回水をかえました。


    発芽 (480x640)

 色も白っぽくなってきて、よ~く見ると、ちっちゃなトゲのような芽が
 出てきたのが確認できます。


   芽 (480x640)

 ほら、 ピンセットでつまんで並べてみるとーよく分かるでしょ!


 こうなってから、炊飯器の「玄米コース」で炊いたご飯です。


       なので、「発芽玄米ご飯」は、
       ぷちぷち感が残っていながら

  「玄米ご飯」より柔らかい食感になっていましたよ


栗橋歴史講演会-静御前ー へ

埼玉県の栗橋で開催された「栗橋歴史講演会」に行ってきました。

   栗橋文化会館イリス

     会場は「栗橋文化会館(イリス)」でした。

上の写真は閉会のあと駐車場に向かう際に撮ったものなので
薄暗いくなっていますが、16:30)


  開場前

開場13:00 で、間もなく会場には多くの人が入って、席はどんどん
埋まっていきます。 

講師が 林 望 氏、通称リンボウ先生 であることがその一因だった
のではないでしょうか。 




  林望氏プロフィール



源義経の愛妾であった「静御前」については、栗橋以外にも伝わる
話はあって、それぞれに異なるようです。

それを、作家であり国文学者である方が、古典文学作品を資料とし
て「文学的存在としての静御前」を詳細に、分かりやすく解説しなが
らのお話は、とても魅力的でした。




  講演会来場者に配布Brochur

講演会来場者に配布のBrochur です。 広げて置いたもので、表紙
には「静御前」、裏表紙には「源義経」が、コンピューターグラフィック
で格好良く、美しく描かれていました。

実物の姿を知る由もない私達でも、古典文学に登場する人とはかけ
離れていると分かる、西洋的な姿です。



しかし、平成30年の現代に、「町おこし」として栗橋に伝わる「静御前
伝承」に力を注ごうという取り組みに於ける像としては、このすがたも
良いのではないかと感じたものです。

伝承としての日本歴史文学が新しく生まれ変わって、現代の若い世代
のみならず海外の人々にも関心を持たれるきっかけになればと思うの
です。


<静御前 と 古典文学作品>

『徒然草』二百二十五段 ・ 『吾妻鏡』巻第五 ・ 『平家物語』巻十二
「判官都落」 ・ 『義経記』巻四「義経都落の事」、他。 巻六「静鎌倉へ
下る事」、他。




みせばや


     ミセバヤ
              ミセバヤ


11月も もう半ばを過ぎて、風が冷たくなりましたね。

上のお花は、ベンケイソウ科の多年草で「ミセバヤ」という名を持つ
植物です。

葉は多肉質で円形、3枚ずつ輪生。 10月ごろには、茎の先についた
花が何とも上品な淡紅色でしたが、

今朝みたら、もうこんなに色あせていました。



「ミセバヤ」の名は、

「見せ」+「ばや」願望の終助詞 =「見せたい」という意味の古語

ミセバヤ は古典園芸植物の一つです。.




「百人一首」90 の歌には  「みせばや」の語が、

見せばやな 雄島のあまの 袖だにも ぬれにぞぬれし 色はかはらず
<ミセバヤナ オジマノアマノ ソデダニモ ヌレニゾヌレシ イロワカワラズ>                

(お見せしたいものですよ私の涙でぬれた袖を。雄島の漁夫の袖でさえ、
どんなに海水に濡れてしまっても色は変わらなかったのに。
  私の袖は紅の涙で真っ赤に染まってしまいました)




スーパームーン


もし、今夜 天候が良ければ見えるはずだった月は満月
しかも、同じ満月でも特に大きく見える “スーパームーン” なのに。

残念ながら関東地方 夕方から雨模様・・・


楕円軌道で地球を廻る月が、一番地球に近づくときの満月だからだそうだ。
次回  “スーパームーン” を見られるのは18年後と知った途端
ものすご~く その大きな満月 を見て見たくなって、
雨音が聞こえなくなった夜に、夜空を見上げてみたけれど・・・ 月は無し


そういえば、と思い出して、昨夜 撮った月を見てみた。

  旧10月14日の月

外灯の光が ちょっと邪魔な位置からだったけれど、明日は天候が崩れる
との予報だったので、撮っておいた お月さま。 


  秋の公園

昨日は天気の良い日だったので、いつもの公園の紅葉も 特別綺麗に見えた。


そして、
夜の外出のとき、

「見てごらん、大きな お月さま。 きれいだねえ~」
と私が言うと、幼子は、
「うん、さっきからね お月さまがず~と わたしに ついて来てるのよ」
と答えた。  

(ほんとにそう! 不思議だよね)



暫く止んでいた雨が また降り出したようだ。

ここは、あきらめて古典 『徒然草』 にある兼好流に 月を恋い、
心眼でもって「お月見」 でもすることにしようかな。

花はさかりに、月はくまなきをのみ 見るものかは。
雨にむかひて月を恋ひ、垂れこめて春のゆくへ知らぬも、
なほあはれに 情ふかし。             
      (第一三七段)


花は満開に咲きほこる桜を、月は満月で、くまなく照りわたる月をのみ
鑑賞に値するものといえようか、いやそんなことはない。

雨に降り込められながら、雲の上に照り輝いているであろう満月を恋い
慕って心に想うのもよく、 室内にこもっていなければならないときならば、
春の状況もわからないままで、今ごろの桜はどんなだろうと、花を恋い、
心に想うのも また味わい深く、風情があるといえよう。






プロフィール

Keiko

Author:Keiko
写真:【 唱歌:「案山子」の立つ見沼氷川公園】

こんにちは! 日本古典文学
研究に従事しているものです。
子育てがほぼ終了という頃に
大学院に入学、現在は 古典
文学講座の講師をしています。

こちらには 自然と文化と歴史
を感じながら‘知るを楽しむ’
日常を記しています。         
     

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